今回のテーマは、「マンションの給湯設備・ガス設備」である。
令和7年度 マンション管理士試験
〔問 45〕 マンションの給湯設備及びガス設備に関する次の記述のうち、適切でない
ものはどれか。
1 専有部分に設置するさや管ヘッダー方式による給湯用配管には、耐食性、耐熱性、可とう性に優れた水道用耐熱性塩化ビニルライニング鋼管を使用する。
2 ガス給湯器の能力表示には「号」が一般に用いられ、1号とは入水温度を25℃上昇させた湯を毎分1ℓ出湯できる能力をいう。
3 パイプスペース等に設置されるマイコンメーターには、ガスの異常流出や地震等による激しい揺れを検知して自動的にガス供給を遮断し、警報を表示する機能がある。
4 敷地内に埋設するガス配管には、耐食性、耐震性に優れたポリエチレン管やポリエチレン被覆鋼管を用い、融着接合や機械的接合などの耐震性に富む配管方法とする。
出典:令和7年度 マンション管理士試験(公益財団法人マンション管理センター)
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正解は 1 です。
【前提知識】
・給湯配管の素材
・給湯器・ガス設備の基本知識
1 誤り。
さや管ヘッダー方式で使う配管の「素材」が違う。
正しくは
専有部分のさや管ヘッダー方式では、曲げやすく(可とう性)、軽量で施工性に優れた架橋ポリエチレン管やポリブテン管などの樹脂管を使用する。
なぜ間違い?
「水道用耐熱性塩化ビニルライニング鋼管(HTLP)」は鋼管(金属管)であり、硬くて曲がらないため、曲げ加工を前提とするさや管ヘッダー方式の「さや管の中に通す配管」には適していない。
2 正しい。
「1号」の定義は「水温+25℃のお湯を1分間に1リットル出せる能力」である。
※号数が大きいほど、同時に多くのお湯を使える。
16号: 1分間に16Lのお湯を出せる。:一人暮らしなど向け
20号: 1分間に20Lのお湯を出せる。:家族3人〜4人程度向け
24号: 1分間に24Lのお湯を出せる。:家中でストレスなくお湯を使える
3 正しい。
パイプスペース(PS)等に設置されているマイコンメーターは、以下の異常を検知した際に自動でガスを遮断する。
- 地震: 震度5相当以上の激しい揺れ
- 異常流出: 配管破損や消し忘れなどによる継続的な大量流出
- 圧力低下: 供給ガスの圧力異常低下
4 正しい。
敷地内の地中に埋設するガス管には、腐食に強く(耐食性)、地震の揺れや地盤沈下にも追従できる(耐震性・柔軟性)配管が求められる。
採用される管
ポリエチレン管やポリエチレン被覆鋼管が用いられる。接続にも熱で一体化させる「エレクトロフュージョン(電気融着)接合」や「機械的接合」といった耐震性の高い工法が使われる。
(解法のポイント)
・さや管ヘッダー方式 = 樹脂管(架橋ポリエチレン管・ポリブテン管)
・1号 = 水温+25℃のお湯を毎分1L
・埋設ガス管 = ポリエチレン管(耐食性・耐震性)
「配管の方式と素材の組み合わせ」は、マンション管理士・管理業務主任者試験でよく出題される定番パターンである。「柔らかい配管(樹脂管)」と「硬い配管(鋼管・銅管)」の違いをしっかり押さえておこう!


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