今回のテーマは、「ガス・給湯設備」である。
それでは、「令和5年度 管理業務主任者試験」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
令和5年度 管理業務主任者試験問題 【問 19】
【問 19】 ガス設備及び給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 潜熱回収型ガス給湯機の潜熱回収で発生する酸性の凝縮水は、確実に機器内で中和処理し、排水系統に排出する。
2 湯待ち時間とは、給湯栓を開放してから湯が出てくるまでの時間のことである。
3 深夜電力温水器とは、夜間の電力を使用して加熱した水をタンク内にためておいて給湯するものである。
4 密閉燃焼式のガス機器の強制給排気方式(FF方式)とは、ファンにより屋外より燃焼用空気を取り入れ、自然換気力により排気する方式をいう。
令和5年度 管理業務主任者試験問題
正解:4
それでは、問題を検討していこう。
なお、問題は、2023年4月1日現在の法令等に基づいて出願されているが、正解及び解説は、執筆時点の法令等に基づいて執筆する。
1 正しい。
潜熱回収型ガス給湯器は、従来では、捨てていた高温の排気ガス中に含まれる水蒸気の潜熱を、燃焼ガス排気部に給水管を導き、燃焼時に熱交換することで回収し、水を一度昇温してから、燃焼部に送り、再加熱する省エネや環境に配慮した給湯器である。「エコジョーズ」とも呼ばれる
潜熱回収で発生する酸性の凝縮水(ドレン水)は、確実に機器内で中和剤で中和処理し、排水系統に排出する。
(類題)潜熱回収型ガス給湯機とは、燃焼ガス排気部に給水管を導き、燃焼時に熱交換して昇温してから、燃焼部へ水を送り再加熱するものである。〇
令和4年度 管理業務主任者試験問題 2022年12月4日 問22ー2
2 正しい。
湯待ち時間とは、給湯栓を開放してから湯が出てくるまでの時間のことである。
3 正しい。
深夜電力温水器とは、夜間の電力を使用して加熱した水をタンク内にためておいて給湯するものである。一定時間(8時間または5時間程度)通電し、タンク内に1日分の給湯量を85~90℃に加熱して貯湯する。
4 誤り。
密閉燃焼式のガス機器の強制給排気方式(FF方式)とは、ファンにより屋外より燃焼用空気を取り入れ、排気もファンにより屋外に排出する方式をいう。
(解法のポイント)肢1、3、4については、標準的なテキストには記載がある。
肢4は、「強制給排気方式」と、問題文に正解が隠れている例である。本試験ではもちろん緊張するが、に問題文は冷静読もう。
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