今回のテーマは、「マンションの劣化対策」である。
それでは、「マンション管理士試験」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
令和5年度 マンション管理士試験 〔問39〕
〔問 39〕 マンションの建物の調査機器と調査方法に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
1 電磁波レーダを用いて、鉄筋のかぶり厚さの調査を行った。
2 クラックスケールを用いて、コンクリートのひび割れ幅の調査を行った。
3 タッピングマシンを用いて、外壁タイルの浮きの調査を行った。
4 針入度計を用いて、防水層の劣化度の調査を行った。
令和5年度 マンション管理士試験
正解:3
それでは、問題を検討していこう。
なお、問題は、2023年4月1日現在の法令等に基づいて出願されているが、正解及び解説は、執筆時点の法令等に基づいて執筆する。
1 正しい。
電磁波レーダは、コンクリート構造物内の鉄筋・電線管・空洞・ジャンカ・ひび・クラックの位置や深度、かぶり厚、厚みなどが測定することが可能である。
2 正しい。
クラックスケールは、コンクリートの構造物やコンクリート製品のひび割れ(クラック)の状態やクラック幅などを計測するための縁に垂直に何段階かのクラック幅の直線が印刷された定規である。
3 誤り。
タッピングマシン(軽量床衝撃音発生器)は、床の表面仕上げ材の性能を検査する。
床衝撃音レベルの測定に用いる、軽量かつ硬い衝撃源で、靴履きでの歩行などが発生する音源を想定している。
4 正しい。
針入度計は、アスファルト防水層の硬さ、劣化度を調査する機器である。
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