今回のテーマは、「長期修繕計画作成ガイドライン」である。
それでは、「令和5年度 管理業務主任者試験」で出題された過去問にチャレンジしてみよう。
令和5年度 管理業務主任者試験問題 【問 23】
【問 23】 推定修繕工事項目の設定に関する次の記述のうち、長期修繕計画作成ガイドラインによれば、不適切な記述のみを全て含むものは次の1 ~ 4 のうちどれか。
ア 既存マンションにおける推定修繕工事項目は、新築時の設計図書に基づき設定すれば足りる。
イ 推定修繕工事項目の設定にあたって、修繕周期が計画期間に含まれないため推定修繕工事費を計上していない項目がある場合、その旨を明示する。
ウ 建物及び設備の性能向上に関する項目は、区分所有者等の要望など必要に応じて、追加することが望ましい。
1 ア
2 ア・ウ
3 イ・ウ
4 ア・イ・ウ
令和5年度 管理業務主任者試験問題
正解:1
それでは、問題を検討していこう。
なお、問題は、2023年4月1日現在の法令等に基づいて出願されているが、正解及び解説は、執筆時点の法令等に基づいて執筆する。
ア 誤り。
既存マンションの場合は、現状の長期修繕計画を踏まえ、保管されている設計図書、修繕等の履歴、現状の調査・診断の結果等に基づいて設定します。(長期修繕計画作成ガイドライン第3章1節6)
イ 正しい。
推定修繕工事項目の設定にあたって、修繕周期が計画期間に含まれないため推定修繕工事費を計上していない項目がある場合、その旨を明示する。(長期修繕計画作成ガイドライン第3章1節6)
ウ 正しい。
建物及び設備の性能向上に関する項目は、区分所有者等の要望など必要に応じて、追加することが望ましい。(長期修繕計画作成ガイドライン第3章1節6)
(解法のポイント)「長期修繕計画作成ガイドライン第3章1節6」からまるまる1問の出題となった。
やはり、「長期修繕計画作成ガイドライン」の原文にはあたっておこう。
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